2012年02月02日

小野耕世『世界コミックスの想像力 グラフィック・ノヴェルの冒険』

小野耕世『世界コミックスの想像力 グラフィック・ノヴェルの冒険』(青土社 2011年)を読む。

ひらたく言えばマンガなのだが、主に海外のマンガ(カーツーン、バンドデシネ)を取り上げている。

マンガといえば日本が先進的だという観念が先行しているのと、あまりに大衆的で身近な地位を占めているので、海外のマンガや劇画については手が回らないというか、人気がでてくるということは稀である。

スパイダーマンというマンガについても、アメリカのコミックは紹介されたが、日本で池上寮一が翻案して、まったく日本的な舞台で活躍させたが、それは原作とはまったく違う、現実の社会に直面して悩む、難しいヒーローなのである。

この本ではあまり子ども向けのコミックではなく、アジア人を主人公にして周囲と自己の関係に戸惑ったり、アイデンティティを求めて苦悩するという、ちょっと毛色が変わったというか、大人向け、アート系、文学系というべきコミックが紹介されている。

おもしろいのはイタリアのエロティックなコミックのマニウスの『マクロン』(
"Necron"magnus)についての記述だ。彼の作品は大衆的な俗悪エロコミックが主らしく、それらはヨーロッパのキオスクなどでペラペラの粗悪な紙に印刷されていて、70年代が一番盛況で現在ではほとんど見ないという。

そのマニウスが女性博士が製造したフランケンシュタインを主人公としたコミックが今フランスの出版社が復刻しているという。

なるほどフナックというフランスの大手チェーン書店のサイトで売られているのを確認できる。

http://livre.fnac.com/a1857112/Necron-T2-Necron-Magnus

マニウスの『マクロン』の画像


posted by まど at 10:36| Comment(0) | マンガ・雑誌・書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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